太陽光発電のメリット・デメリット

太陽光発電のメリット(長所)

光熱費が浮き、経済的メリットがある

長期で見れば払った費用以上の経済的メリットがあるのが太陽光発電の最大のメリットです。

近年の補助金制度(最大で国、都道府県、市町村の3箇所)や売電価格の優遇により、余った電気は高く売ることが出来るので、元をとれるまでの期間が大幅に短くなり、早くて10年、遅くても15年程度で元をとる事が十分可能になったのです。

太陽光発電の耐用年数(ソーラーパネルの寿命)の記事でもお伝えしていますが、太陽光発電システムの寿命はほぼ確実に15年以上はもちます(日本で初めて住宅用ソーラーパネルが設置されたのは1993年で20年経つ現在でも稼働中)ので、十分に元をとって利益を出すことが出来るのです。

一応、一般的には太陽電池パネルで期待寿命20年以上、パワーコンディショナで期待寿命10年以上とされていますが、パワーコンディショナを10年目で交換する費用を見込んで計算しても、現在の銀行の定期預金の金利が15年預けていても0.1%程度なのを考えると、貯金するよりも断然利回りがよく、リスクも少なく、ほぼ確実に元がとれるという事になるのです。

費用回収について詳しくは、太陽光発電のローンについての記事をご覧下さい。

自分で使う電気を自分で作れる

東日本大震災による電力不足(原発稼動停止や計画停電)をきっかけに、太陽光発電などの自然エネルギー発電が大変注目されました。

今後、電気代の大幅な値上げの可能性もある中、自分で使う電気を自分で作れるというメリットは非常に大きいと言えます。

また、太陽が出ている日中は万が一停電になっても自分の家のソーラーパネルが発電した電気を使うことで電力を確保することが可能になります。

ソーラーパネルは電気を作ることは出来ても貯めること(蓄電)はできないため、さらに別途、蓄電池を設置している場合は貯めた電気を使うことも可能になり、エネルギーの自給自足が可能になります。

現在の技術では、家庭で使う全てのエネルギーを自給自足することが出来る程の発電や蓄電はできませんが、将来的には可能になるかもしれませんね。

節電意識が高まる

太陽光発電システムを設置すると、発電モニターにより発電量(ソーラーパネルが

発電している量)、消費量(電気を使っている量)、売電量(余った電気を売っている量)をリアルタイムに表示することが出来ます。

その結果、節電意識が高まり、電気の使用量も抑え気味になりますので光熱費も節約となり、結果として電力の消費量が減り、売電が増え、月々の電気代が安くなり経済的メリットとして帰ってくることになります。

楽しみながら節電できますし、メーカーによっては発電量を森林面積や石油消費量に換算するので、お子様の教育にもよいと言われています。

ピーク時の電力削減に効果がある

これは個人的なメリットではなく、社会全体としてのメリットになりますが、日中に発電するので、ピーク時の電力削減に効果があると言われています。

つまり、原子力発電所の稼動停止などで電力の足りない今、電力の消費がピークになる時期に電気が足りなくなり大停電が発生したり、計画停電がふたたび実施さられる恐れがあると心配されており、電力の需給予測や需給状態を掲載する「でんき予報」が実施されるなど、深刻な問題となっていますが、そのピーク時の電力の消費が抑えられることになります。

日本の電力需要がピークを迎える時期は、7月~9月の暑い時期、平日の13時~16時頃、

中でも14時頃が最も高くなっています。そのピーク時に各家庭がソーラーパネルにより発電することで、その需要をカバーすることが出来るのです。

 

太陽光発電のデメリット(短所)

設置導入時のコストが高い

ほぼ確実に元がとれるとは言っても、設置導入時のコストはまだまだ

1kwあたり40万円~50万円程度はするので、設置容量にもよりますがローン金利も含めた総額で100万~300万程度は必要になってきます。

中には住宅ローンの借り換えにより金利メリットや、売電による収益を折半することで設置費用をまかなう仕組みを取り入れている業者もありますが、元を取るまでに時間がかかったり、審査が厳しいなどの問題がありますので、家電製品のように気軽に設置できないことはデメリットであると言えます。

発電量が天候に左右される

太陽光発電ということで、あたりまえかもしれませんが、曇りや雨、

積雪時は発電量が大幅に低下します。

しかしながら年間を通して考えれば、大幅な気候変動など無い限りは日射量はほぼ事前にシミュレーションを出したとおりの平均に落ち着くので、天候の良し悪しよりも、設置する環境(屋根の角度や方角、周辺環境による部分的な影の発生など)による発電量の違いの方が大きいと言えます。

設置環境により発電量に影響が出る

設置する環境(屋根の角度や方角、周辺環境による部分的な影の発生など)は発電量に大きな影響があります。

特に北面の屋根は、日射量が少なく十分な発電量が見込めず、設置費用の元がとれない可能性が高いため、設置を断る業者さんがほとんどです。(逆に設置をするような業者は信頼できないのでご注意下さい)

また、近くに大きな建物や木があって部分的に影ができるような場合、影は小さくてもソーラーパネルの素材によっては発電量に大きく影響する場合があるので、事前のシミュレーションで元がとれるかどうか十分検討する必要があります。

※影に強いといわれるソーラーパネルもありますので、設置環境に最適な素材(メーカー)を選ぶ必要があります。

詳しくは太陽光パネル主要メーカー比較の記事をご覧下さい。

家屋の外観に影響する

見た目の感覚的な問題となりますが、黒いパネルが屋根に載る事により

外壁の色とのバランスで問題となる場合もあります。

最初から黒い屋根材(瓦など)を利用している場合は、それほど大きな変化は感じられませんが、今流行りの茶系の洋瓦を使用したプロヴァンス風の建物の場合は、雰囲気への影響が大きいかもしれません。(気にする方もいれば気にしない方もいるので、ケースバイケースです)

また、太陽光発電の仕組みの記事でもご紹介していますが、ソーラーパネルの素材によっても雰囲気が変わりますので、実際に設置してから、こんなはずではなかったという事態を避けるためにも事前にパネルが屋根に載った状態を想像してみるとよいと思います。

屋根の重量が増える

屋根の重量は、耐震性の観点からも軽い方がメリットが大きくなります。

重心の高い位置が重くなると、それだけ安定感に影響が出るためです。

とはいえ、古い家屋に設置するならまだしも、一般の木造建築に設置するのであればそれほど気にする必要はないと言えます。

実際に屋根素材の中でも重いと言われている瓦屋根にソーラーパネルを設置した耐震実験では、ソーラーパネルを設置することにより逆に瓦の落下を防げたという結果もありますので、あくまで、屋根は重いより軽い方がよいという一般論としてお考え頂ければと思います。